ついこの間、園子温監督の冷たい熱帯魚を観ました。
映画の感想を言う前に。。。
私は残虐なシーンや、
人としてあまりにも逸脱した行動をしているシーンを見るのが苦手です。
精神的におかしい人を見るのがだめなんです。
冷たい熱帯魚も私の苦手なタイプの映画だと思っていました。
なので映画を観る前に、レビューを読みまくり、
こんな私でも観れそうかどうか確認しました。笑
そんなこんなで、勇気を振り絞って観た結果。。。
全然余裕で観れた!!!笑
面白いか面白くないかは別として、
こんな人間もいるんだな~って、勉強になった。
もちろん思考を理解する事はできないけど。。。
てゆうか内容の前に、村田幸雄役のでんでんの演技が上手すぎる(゜_゜)!!
それで映画の感想としては、
主人公・社本が最低な人間とゆう話しだと思った。
なんでかって言うと、
社本は嫁のことが大好きすぎる!!
全然周りの状況が見れてない!
私がそう感じた社本嫁大好きエピソード↓笑
・前妻と死別後すぐ再婚。(娘に受け入れられてないまま)
・ご飯が全て冷凍食品でも文句言わない
・嫁がタバコやめてないの気づいてるはずなのに言わない
(娘がタバコ嫌がってるの知ってるはず)
・娘を住み込みのバイトに行かせる(嫁と二人きりの生活がしたいから)
・一回は断るが、冷静に考えたら危なすぎるビジネスの場に嫁に頼まれたから行く
・犯罪に手を染めてしまった恐怖と不安を嫁で癒してもらおうとする
・思い出すのは娘との楽しかった思い出じゃなく
嫁との楽しかった思い出→そして思い出の地にデートに行く
・物語の後半で初めて自分の感情をだしたきっかけは
村田が嫁の話しをしたから
・自分が殺されてしまうかもと思い、嫁に愛してると電話
度々娘の事を気にするシーンがあったけど、
結局は自分の気持ちを犠牲にできず、
娘の気持ちを最後まで考えてあげれてませんでした。
死ぬ間際に、娘に対して一言でも
娘の今までの気持ちを考えた上での
思いやりのある言葉など言ってあげるだけで
全然違ったのにー。
そんな言葉どころか、社本は
人生は痛いんだよ!とゆう謎のセリフ。笑
自分が今までやってきたことと
ラストの言葉がリンクしないよーに思います。
別に社本自身は痛い思いどころか、
結構わがままに自由に生きていたと思います。
勝手に娘を残して自殺するし。
とゆうか痛い思いをしてたのは娘では??
はじめは社本とゆう人間は単純に気が弱いから
嫁になにも言えないと思ってたけど
嫁大好きすぎて[あえて]言わなかったんかなーと思いました。
最後嫁の事を殺したのも、
好きすぎて自分の手で殺したかったと思える程の
嫁に対する熱い想い!笑
愛子を殺す時と嫁を殺す時の社本が全然違うよーに、見えたので。
社本が嫁の事ばっか考えず、他の大切なことにも
目を向けてちゃんと考えれるよーな人間だったら
みんな幸せになれてたはずなのになー。
再婚するってゆうのが悪いって言ってるんではなく、
するにしても、娘の気持ちをもっと考えるべきだと思う。
娘は未成年という事もあり、家に居ずらくなっても
出て行って生活するだけの力を持ってないですよね。
だから一緒に住む以外の選択肢は基本的にない。
しかも再婚相手はろくに家事もしないよーな人。
自分の娘に対して愛情がないことも分かってるはず。
嫁と娘の仲を取り持つことができるのは社本だけなのに。。。
そりゃ娘も嫁の事嫌いになるでしょう。
まあ嫁よりも父親のことの方がさらに嫌いだと思いますが。
父親がアルバイト先で自分を気にかけてきても、
その中途半端な親としての責任感に余計腹がたつでしょう。
娘は父親が自分より嫁の事大切にしてることも、
自分が邪魔だから追い出されたってことも
分かっているでしょう。
子供は親が思う以上に、親の気持ちに敏感だと思います。
映画を観る前に読んだクチコミでは、
最後の娘の言葉は本心は分からないとゆう意見がありましたが、
私は本心だと解釈しました。
父親がいなくなった以上、
余計な孤独を感じずに済むはずなので。
これから娘はどうやって生きて行くんかな?
孤独になるって事に関しては、
元々孤独を感じてたはずなので
大丈夫だと思うけど。。。
バイト先ももちろん潰れるだろーし、
困るのは経済面だけか。
それだけってなると、
娘にとってはやっぱり社本と嫁がいなくなった方が
よかったかもしれないですね。
嫁に関して↓
嫁が冷凍食品を食卓にだしてた心理って、
単純に料理ができないとか、作るのが嫌いだったんかなー?
それとも夫や血の繋がっていない娘に対して
愛情がなかったからなんかなー?
前者なら、愛する家族のために頑張りますよね?
恐らく後者なのでしょう。
初めから一貫して夫に対して愛情ない感じだったのに、
最後の最後で夫に駆け寄って行く行動が謎でした。
まあ駆け寄って夫に殺されてしまうんですが。
嫁には最後まで愛情ない感じを貫いてほしかったなー。
夫が血だらけでも冷たい視線送ってる的な。
社本が犯罪に手を染めるきっかけとなった
村田と愛子に関しては、特にコメントないです。笑
ただの頭おかしい人に見えただけでした。
映画の感想についてはここまでにして、
残虐なシーンなどが苦手な私でもこの映画をみれた理由を考えました!
今まで苦手だなーと思った映画にあって、
冷たい熱帯魚にないもの。
それは、弱者(殺されそうになってる人や拷問的な事されてる人)
が加害者に対して恐怖を感じてるかどーかでした。
拷問されてる人って、
次何されるか分からない恐怖とか痛みで怯えていますよね?
冷たい熱帯魚にはそのシーンがなかったです。
村田に殺された人も苦しんではいたけど、
怯えてはいませんでした。
社本にボールペンで刺されていた時の村田も
頭おかしくなってたけど怯えてなかった。
体バラバラする事に関しても、
死体だからなにされても痛くないですよね?
それが生きてる人間だったら
私はそのシーン見れません。
残虐なシーン、精神異常者の映画は全般見れないと思ってたけど、全般ではなかったようです。
この映画を通して、新たな発見ができました(^^)